- ・弟×姉の近親相姦を描く「昔は楽しかった」シリーズ
- ・離れて暮らす姉からの電話に嫌な雰囲気を感じ取った弟
- ・深夜便で急いで駆けつけるとそこには…
サークル『
すぺ』作者『
なかに(
なかにしゆうた)』のしっかり者の弟とどこか危なげな姉の近親相姦を描く『
昔は楽しかったシリーズ』後編となる『昔は楽しかった2』のレビューであります。
ある日、離れて暮らす姉から一本の電話が。家族に感謝の気持ちを伝える内容に違和感を覚える母と弟。姉が自殺を企てていて、最期に電話をしてきたのかもしれない…そう思った弟はその足で家を飛び出しタクシーや深夜便を駆使して姉の元へ駆けつける。
姉の暮らすマンションに到着すると、そこには一見なんの変哲もない元気そうな姉の姿が。しかし、部屋に上がるとそこには自殺の準備がされていたのであります。驚いた弟は全て自分に任せろと言い、姉を落ち着かせるのであります。
手際よく掃除や買い出しや料理を済ませる弟。遅れて様子を見に来た両親たちとの面会も済ませ、二人っきりになった姉弟。両片想いだった二人は奇妙な雰囲気の中でセックスし…。
前編で不安定な姉を間一髪で助けた弟。後編では退職して弟と二人でのんびりしたり、セックスしまくったりする様子が描かれております。そして二人の関係の終着点とは…。
本作は是非とも前編後編あわせて読んでいただきたいのであります。
なかにしゆうた氏独特の空気感と間のあるセックス描写や、エロさと情けなさの入り混じった媚びなどが唯一無二のたまらんカンジとなっております。ストーリー的にはかなり重くてツラい描写があるので、苦手な諸兄らはご注意を。「持ち上げて持ち上げてなんでそこで落とすの!?」という諸兄らの悲鳴が聞こえてきそうな甘みと重みのある物語であります。しかし、最後しっかりハッピーエンドなのでご安心いただきたいのであります。